「サクッと20問」の選問基準と活用法

「サクッと20問」はシステムが自動で20問からなる問題セットを生成してくれる便利な機能です。
このページでは、各セットの選問基準(システムのアルゴリズム)とオススメの活用法を解説いたします。
以下から確認したいものをお選びください。

medu4アプリ/medu4WEBでは100回以降の問題*を全問、詳細な解説込みで掲載しています。累計すると1万問程度となります。1問演習&確認するのに平均10分**かかったとして、1万問を演習するには10万分、時間換算すると1667時間かかります。1日3時間ずつ取り組んだとしても、全問コンプリートには556日、つまり1年半かかる計算です。誤答問題の再演習なども踏まえるとその倍程度は必要となるかもしれません。
*講座受講者限定で99回以前の一部問題やオリジナル問題も提供しています。
**簡単な問題は1分程度で瞬殺できるかもしれません。また、ただボタンをポチポチ押していくだけのジャンクアウトプットなら1問10秒で終わるかもしれません。しかしながら、自身にとって必要な問題をテキスト等に戻って確認しながら丁寧に解き進めた場合、ハマる問題によっては1問30分以上かかることもザラです。以上をこれまでの受験生指導の経験と合わせて総合的に踏まえるに、1問平均10分程度となる印象です。

1年半もの歳月を費やす膨大な対象を前に、極力効果的な演習方式を用意せねばなりません。
一番簡単なのは年数を絞ることでしょう。たとえば直近5年分だけにしてしまえば、労力は約1/5まで減ります。そしてこれは多くの受験生が取らざるを得ないオプションになっています。もっと言えば直近3年分しか手が回らない受験生も多くいる印象です。
しかし、直近数年分だけではカバーできない出題も多くあることを皆さんはご存知のはずです。年数を絞れば絞るほど時間は短縮されますが、カバー率や国試習熟度も低下し、結果本番でのパフォーマンスは低下します。国試まであと半年しか無い、というならまだしも、これをお読みのみなさんにあと1〜2年の時間的猶予があるのであれば、100回以降の1万問すべてをコンプリートしてから国試に臨んでほしいと考えます。

非常によくあるお問い合わせ、ご要望に「それぞれの問題に自分が何年何月何日に取り組んで、そのときに正解したか誤答したか、の履歴を残してほしい」というものがあります。他社サイトでそのような仕組みがあることは存じ上げていますし、そういう機能が欲しくなる気持ちも十分にわかります。システム的に導入も可能ですが、敢えてmedu4では実装しません。
なぜか。よく考えてみて下さい。対象が100問だけなら分かります。それぞれの問題を時系列できっちり管理し、納得行くまで向き合い、問題によっては10回以上演習して、といった時間的余裕もあるでしょう。しかし、我々の対象は1万問です。大学受験や他の資格試験と比較しても、天文学的数値なのです。こうした問題1問1問に対して、過去の履歴を綿密に管理することは一般人には無理です。もっと単純に行きませんか? 私達は重要知識を覚えることに専念し、煩わしい問題管理はシステムに任せてもっとシンプルに行ったほうが結果的に自身の時間が多く取れ、成果にも繋がります

以上の観点から、medu4の問題演習の方針は「マーク(◎、○、△、×、無印)のみでの管理」としています
 ・無印=一度も演習したこと無い問題
 ・×=間違えた問題(誤答すると自動で×になります)
 ・○=正解した問題(正解すると自動で○になります)
 ・◎=2回連続で正解した問題(○の付された問題に正解すると自動で◎になります)
上記4マークを基本とします。唯一、△マークのみ手動で付して下さい。具体的には「偶然正解してシステム上は○判定になってしまったが、これは○から除外したいから△に変更」的な使い方が推奨されます。「◎」がついた問題は2度連続して正解したことを意味しますので、「もう二度と解かなくてよい」認定します(繰り返しになりますが、誤ったプロセスで正答してしまった、など自信がないものは手動で都度△にしてください)。

何も難しいことは考えなくてよいのです。とにかく最初のうちは「無印」に毎日一定ペースで挑戦し続けて下さい。「無印」は検索機能から抽出できますし、ホーム画面「サクッと20問」からも取得が可能です。するとアプリ内「実績」において、徐々に「無印」の割合が減り、「×」「△」「○」が増えてくるはずです。目安としては「無印」が1万問の半分、5,000問程度になるまでこれを続けましょう。これができたら第2フェーズに移行します。なお、この段階でも「もうこれは二度と間違えないだろう」と確信した問題は「◎」に手動でマーク変更しましょう。のちのちの労力が少なくなります。
※『あたらしいシリーズ』などmedu4講座を受講いただいている方は、自動でテキストセットが配信されます。『あたらしいシリーズ』には100回以降の問題だけで約3,500問が含まれます。他の『テストゼミシリーズ』なども合わせれば5,000問以上となるため、medu4講座受講と併行してテキストセットに取り組むことで自動的にこのフェーズ1が修了します

第2フェーズでは「◎」以外(つまり、無印・×・△・○)に絞って、再び毎日一定ペースで演習を行います(第1フェーズでは無印だけが対象でしたが、第2フェーズでは「×・△・○」も対象に加えます)。「無印」と「×・△・○」、つまり初めて解く問題と過去に解いたことのある問題が、確率論的には半々で登場することとなります。これが国試本番の体感と言えます。現代国試は80%程度が過去問の焼き直しです。が、焼き直しはそう簡単に見破れません。そのため、標準的な受験生の体感としては新作問題:過去問=50:50くらいの体感となります(本当は新作問題:過去問=20:80なのですが)。この状況で演習を続け、1問でも多く「無印」を減らし、かつ「×・△」を「○」に、「○」を「◎」にしていくことを目指します。

第3フェーズ。アプリ内「実績」を確認して下さい。「無印」が30%未満(何かしらのマークが付いているものが70%以上)となったらこのフェーズへ移行です。演習を2パターンに分けましょう(たとえば週6で演習をするなら、3回ずつに分ける)。パターン1は「×と△のみ」。これらを少しずつ「○」に変換していきます。パターン2は「無印のみ」。残ってしまった30%弱の無印問題に何かしらのマークを付けていきます。このフェーズでは既に「○」がついた問題は無視してOK。

第4フェーズ〈最終フェーズ〉。無印がゼロになったら***この段階へ移行です。「×と△と○」をすべて「◎」にすべく繰り返し演習をします。この段階で何度やっても間違えてしまう問題が明確に見えてくるはずです。そうした問題は演習中に出現する☆マークを押し、自作セットに登録していきます。これこそが本番までに絶対に克服すべき対象です。あとは時間の許す限り、全問を「◎」に限りなく近づけていきましょう。
***データベースに存在する99回以前の問題とオリジナル問題との兼ね合いから、利用者によっては完全にゼロにすることはできません。その場合、「検索」から「無印」が抽出できなくなった時点でこのフェーズに入って下さい。

ここで多くの方が抱く疑問が「果たして◎は本当に二度と解かなくてよいのか?」というものです。1年前に「◎」だった問題は、実は今はもう解けなくなっているんじゃなかろうか、という不安。気持ちは非常によく分かります。が、それを言い出すとキリがありません。ここで再度また1万問を解き直すのでしょうか? 「これまでやってきたことは一体何だったのか」級に不毛すぎます。国試は400問からなります。これが例えば10問しか出なかったら、多くの番狂わせが生じることでしょう。なぜならたまたま知っている問題、知らない問題が出たら受かる・落ちる試験になり、運要素が強くなるためです。400問もの問題が出れば、ケアレスミス等も相殺され、まず間違いなく実力が反映されます。このような確率論の元、国試(ないしCBTも同じ原理)は行われていますし、それに対する私達の対策も確率論を意識したものであるべきです。確かに「◎」の問題でも解けなくなっているものは存在することでしょう。が、それは「×・△・○」と比べれば無視してよいほど少ない割合です。本当に不安であれば「◎」のみ20問程度「検索」からピックアップして解き直してみると良いでしょう。間違えたとしても1〜2問のはず。かつて高校数学で勉強しました。無限+1=無限。莫大な対象に比べゴミみたいな小さい要素は無視してよいのです。漠然とした不安は確率論のもと捨て、「◎」はもう二度と解かなくてよいこととしてください

長々と書いてきましたが、言っていることはたった1つ。100回以降の問題をとにかく解きまくり、時間の許す限り「◎」にしていくこと。Simple is Best。これだけです。しかし、言うは易く行うは難し。年単位の継続した学習が必要となるこのプロセスはときに心が折れそうになることもあるでしょう。ツラく感じる勉強を少しでも楽しく取り組めるものにしたい。そうした思いのものと、「サクッと20問」が作られました。「サクッと20問」からアクセスしても、公式問題セットからアクセスしても、検索からアクセスしても、アプリからでもmedu4WEBからでも、同一問題に対するマークは共通で登録されています。「◎」を増やす、という1つの目的のためにもアプローチ方法はたくさん存在して然るべきでしょう。利用者の皆さまが、いろいろな角度から楽しく演習をし、国試対策を充実できるよう応援します。

曜日替わりでテーマを絞り、問題セットが出題されます。
1日1回、毎日取り組むことでバランスの取れた継続的な演習が可能です。
※科目分類はmedu4によるものです。

月曜ダンジョン
・出題範囲は内科外科(腎・内分泌代謝・血液・免疫・感染症・呼吸器・循環器・消化管・肝胆膵・神経)のみ。
 ☞低学年の方で内科外科までしか終わっていない、といったケースでも活用可能です。
・第1問〜第10問:一般問題
・第11問〜第20問:臨床問題

火曜ダンジョン
・出題範囲は産小老(産婦人科・小児科・加齢老年学)のみ。
・第1問〜第10問:一般問題
・第11問〜第20問:臨床問題

水曜ダンジョン
・出題範囲はマイナー(整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・精神科・皮膚科・放射線科)のみ。
・第1問〜第10問:一般問題
・第11問〜第20問:臨床問題

木曜ダンジョン
・出題範囲は救中麻公(救急・中毒・麻酔・公衆衛生)のみ。
・第1問〜第10問:一般問題
・第11問〜第20問:臨床問題

金曜ダンジョン
・出題範囲は長文問題(2連問・3連問)のみ。
 ☞国試400問中、50問もを占める長文読解を強化するよい機会です。
・第1問〜第8問:2連問×4
・第9問〜第20問:3連問×4

土曜ダンジョン
・出題範囲は複数回答問題(2つ選べ・3つ選べ)のみ。
 ☞多くの受験生が苦手意識をもつ、複数回答の問題のトレーニング!
・第1問〜第10問:一般問題
・第11問〜第20問:臨床問題

日曜ダンジョン
・Darkside(Missing+Shadowモード)をかけた全範囲からの出題。
 ☞負荷をかけたトレーニングで消去法に頼らない真の実力養成を。
  ※Darksideの原理・詳細については「利用法」>「問題の演習を行う」を参照下さい。
  ※Shadowモードは臨床問題での適応となります。そのため、一般問題ではMissingのみが発動します。
・第1問〜第10問:一般問題(Missingモードのみ)
・第11問〜第20問:臨床問題(Missing+Shadowモード)

国試の合格基準において唯一「80%以上」という絶対基準が課される必修問題。不安を感じる受験生も例年非常に多くいます。本セットでは必修で生き残る(Survive)すべく、必修問題に限定し、20問からなるセットを出題します。必修対策に不安を感じる浪人生や、直前期の受験生はぜひ1日1回(毎日)、チャレンジすることを推奨します。
・第1問〜第9問:必修一般問題
・第10問〜第18問:必修臨床問題
・第19問〜第20問:必修長文(2連問)

medu4講座の中で『あたらしいシリーズ』に次いで多くの方が受講している『テストゼミシリーズ』。こちらの講座ではDr.穂澄によって精選された真の良問からなり、かつ全問の解説講義が付随しています。時間を測ってテストとして問題を解き、その直後に解説講座を受講できるため、臨場感の高さから「国試の縮図(400問→20問へ1/20圧縮)」としてプチ模試のように利用してくださる方が多いです。そのため、「もっと多くの問題を提供してほしい!」という声を例年いただいておりました。
そうした要望にお応えする形で、本セットでは『テストゼミシリーズ』と同一の問題構成(下記)で20問からなるセットをプログラムが自動生成します(無料機能ゆえDrによる選問や解説講義は付随しません)。全科目から出題されますので、国試の学習を始めたての低学年の方には厳しいかもしれませんが、意欲的な5年生、6年生や浪人生に最適な教材です。「週1回、日曜日の午前中にテストとして取り組む」のように定期的に学習スケジュールに取り組むとよいでしょう。
・第1問〜第8問:一般問題
・第9問〜第15問:臨床問題
・第16問〜第17問:長文2連問
・第18問〜第20問:長文3連問

現代国試は極めて標準的な問題から構成され、約半数の問題の正答率が90%を超えます。正答率が90%を超える問題はほぼ全受験生が確保してきますので、ケアレスミスをなくすことが重要ですが、これ自体は合否を分けません。一方、正答率が60%未満の問題は40問(全体の10%)程度にすぎず、たとえ全問捨ててもやはり合否には影響しません。まとめるに、合否を分けるレンジにある問題は正答率にして60〜90%と言えます。
本セットではこのレンジの正答率の問題のみピックアップして出題します。簡単すぎる問題や難しすぎる問題を避け、適度に噛みごたえのある問題に挑戦したい場合にうってつけでしょう。
・第1問〜第10問:一般問題(正答率60〜90%)
・第11問〜第20問:臨床問題(正答率60〜90%)
※古い問題は採点サービスによる正答率データが存在しないため、medu4サイト内での受講生の平均正答率を利用しています。そのため、市販の書籍等の正答率とズレることがございます(誤差の範囲ですのでそこまで気にする必要はありません)。

ご自身のアカウント内で「×マーク」の付いている問題のみから20問をランダムに抽出します。
※「×マーク」の付いている問題が20問に満たない場合、セットは開始されません。
※問題数を20問ピッタリに調整せねばならない事情から、長文問題(2連問や3連問を含めるとアカウントによっては端数が出る可能性あり)は対象外となります(たとえ長文問題に×マークがついていても本セットからは抽出されません)。
※マークによる抽出は「検索」機能より可能です(演習セットへのエクスポートもできます)。本機能は多くの利用者が必要とする「×マーク」のみからの抽出をクイックアクセスできるように意図されています。他のマーク(例えば△)での抽出や、問題数を増減したいケースではご自身で「検索」から行って下さい。

ご自身のアカウント内で「無印マーク」の付いている問題のみから20問をランダムに抽出します。学習初期ではとにかく多くの問題にチャレンジし、「無印マーク」を減らしていくことが肝要となります。冒頭「【重要】medu4の問題演習の根底となる考え方」でお書きした1万問を攻略するためには、単純計算して本セット(無印のみ20問)を500回行えば終了となります(1日2回で半年ちょっと)。
※「無印マーク」の付いている問題が20問に満たない場合、セットは開始されません。
※問題数を20問ピッタリに調整せねばならない事情から、長文問題(2連問や3連問を含めるとアカウントによっては端数が出る可能性あり)は対象外となります(たとえ長文問題に無印がついていても本セットからは抽出されません)。また、medu4オリジナル問題(テストゼミ予想篇など有料講座購入の方のみに提供される問題)も抽出対象とはなりません。ゆえに「実績」上で無印問題が多く残っている場合でも、セットが開始されないことがございます。
※マークによる抽出は「検索」機能より可能です(演習セットへのエクスポートもできます)。本機能は多くの利用者が必要とする「無印マーク」のみからの抽出をクイックアクセスできるように意図されています。他のマーク(例えば△)での抽出や、問題数を増減したいケースではご自身で「検索」から行って下さい。